子育ての悩みをうかがうと、
一番多いのは、「お子さんを怒る」ということでした。
でも、「怒ること」でお子さんに悪影響を及ぼす可能性が高いのです。
「子どもを怒る」というのは、どのようなことでしょうか。
例えば、
▼子どもの行動にイライラしてお母さんが叱りつけてしまう
▼いつもは、怒らないことなのに、イライラしていると(私は)急に怒ってしまう
▼嫌なことをされるとついつい叱ってしまう
▼子供のいやな部分を見ると、自分と重ね合わせてすぐ怒ってしまう
など・・・。
あなたはいかがでしょうか。
「怒ること」は自分の怒りの感情を子どもに向けることです。
子どもは恐怖心で言うことを聞くだけです。
つまり、怖いから言うことを聞くだけなのです。
そのため、 子育てで、怒ることは、効果がありません。
さらに、効果が無いだけではなく、マイナスになることもあります。
怒られ慣れた子どもは
「人に言うことを聞かせるには、怒って相手を脅かせばいいのだ」
と覚えてしまいます。
【相手】というのは、
友達や先生や親など、周りにいる全ての人に対してです。
余談ですが、
「怒る」のではなく、「叱る」ことが大切、
という人もいますが、そうでしょうか?
大辞林によりますと、
「怒る」とは、
「腹を立てる」・「叱る」と書かれています。
また、
「叱る」とは、
「(目下の者に対して)相手の良くない言動をとがめて、強い態度で責める」
・「怒る」
と書かれています。
そのため、「怒る」も「叱る」も同じなのです。
また、少年院のベテラン教官は、
「(少年院にいる)少年たちは怒られ慣れている」と言っています。
あなたはお子さんに、
「人に言うことを聞かせたいときは怒って相手を脅す」
というパターンにはなって欲しくないですよね。
でも、子どもの言動を改めさせたいと思う時は、
親として当然ありますよね。
それでは、どうしたら良いのでしょうか。
それは、「注意をする」ことです。
「注意」というのは、傍らから気をつけるよう教えることです。
注意をするときに大切なことは、
子どもの言動が少しでも改善したら、
褒めたり認めたりすることです。
褒めたり認めたりというのは、
言葉やスキンシップなどで表現することが必要です。
なぜならば、
「褒める」も「認める」も【動詞】ですので、
行動してこそ、相手に伝わるからです。
つまり、子どもの行動を改善するためには、次のことが必要なのです。
「お子さんの近くに行く」→「注意する」
→「少しでも言動が改善したら、認めたり褒めたりしていることを親が言葉や態度で表現する」
これを繰り返すことで、
お子さんは、短い言葉で注意をするだけで、
言動を改善するようになります。
簡単でしょう♪
この話をすると、
「余裕がある時はできるのですが、余裕のない時はイライラしてしまってできません」
という人がいます。
あなたはいかがでしょうか。
この話の主語は、「子ども」ではなく、親であるあなた、
つまり、
「【私は】余裕がある時はできるのですが、
【私は】余裕のない時はイライラしてしまってできません」
ということですよね。
そのため、お子さんの問題ではなく、あなたの問題ということになりますよね・・・。
確かに、子育ては、とてもエネルギーを使います。
だから、しっかりと睡眠をとったり、
不要な物を処分して片付けや掃除の時間を短縮したりなど、
できる限り心穏やかに過ごす工夫が大切なのです。
エアコンのフィルターを掃除すると、
少ないエネルギーで冷暖房が効きますし、
洗濯機の糸くずネットを掃除すると、
お洗濯物がきれいに仕上がります。
このようなお掃除をメンテナンスと言います。
親自身もセルフメンテナンスをすることが重要です。
そうすることで、
余裕を持ってお子さんに接することができる可能性が高くなります。
セルフメンテナンスをする時間がもったいないと思う人がいるかもしれません。
しかし、セルフメンテナンスをせずに、
お子さんを怒ってばかりいて、
お子さんが、「相手を怒って脅せばいい」というコミュニケーションパターンを身につけてしまうと、
人を傷つけたりしてしまって、
あなた自身も多大な時間を使わないといけないくなる可能性があるのです。
だからこそ、
あなた自身のセルフメンテナンスを心がけ、
お子さんの言動に改善が必要な時は、
「注意」をして、お子さんの言動が変わったら、
褒めたり認めたりを表現なさってくださいね。
そうすることで、
あなたのお子さんも、
相手に言動を改善して欲しい時には、
注意をする人に成長します。
よろしければ、お試しくださいね。
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◆残り12セットです◆
日本で初めて少年A(酒鬼薔薇聖斗)の心理メカニズムを解明した、
『あなたの子どもを加害者にしないために』の著者、
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子育て中の親御さんを対象にした、
『『お父さん・お母さんのための家族力養成講座』セミナーで、
2005年に講師をしてくださいました。
このセミナーをDVDにして多くの方にご覧いただき、
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中尾先生のご希望により、
在庫限りで販売終了をさせていただきます。

あと12セットとなりました。
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