ギネスブックで世界最高齢小学生と認定された、
ケニア人男性のキマニ・マルゲさんが、
先週、卒業まで2年を残して亡くなったそうです。
90歳でした。
彼は、小さい頃に家が貧しく学校に行けなかったため、
スワヒリ語の読み書きも数えかたも知らなかったのですが、
84歳の時に、政府が小学校教育を無料化したことを知り
入学を希望したそうです。
しかし、制服をそろえることができずにすぐに入学できなかったため、
アルバイトをして買ったそうです。
入学の目的は、「聖書を読みたい。お金の計算もできるようになりたい。」
だったそうです。
小学校入学後は、一番に登校し、児童会長も務めたそうです。
昨年は、「聖書を読めるようになった。大学を出て獣医になりたい」
と、取材に答えていたそうです。
彼の「家が貧しい」というのは、日本での「経済的な余裕がない」とは、
天と地ほどの違いがあるのではないかと感じます。
私は、数年前にインドに行ったことがあります。
インドの郊外では、小学校低学年くらいの年齢の子どもが、
物売りや物乞いをしていました。
ガイドさんの話では、「インドでは、義務教育を受けている人は68%くらい」だそうです。
「景気が良くない」「お給料が減った」のような報道が日本では行われていますが、
世界的にみると、日本は恵まれた国だと感じます。
経済状況や年齢や家庭環境など、足りない部分に目を向けて不平や不満を言うと、
状況が改善しないだけではなく、さらにマイナスを引き寄せてしまいます。
だから、今、自分が持っている物に感謝し、
何ができるかを考え、そのことを実行するように心がけたいと思います。
私も、キマニ・マルゲさんのように、
目標を持ち続け、学び続けたいと思いました。
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