本日、小学校5年生の長女が通う小学校の学習発表会が行われました。

一昨年までは平日に行われていましたが、
昨年から土曜日に開催となりました。
土曜日に行うことで、お父さんが見に来てくれる家庭が増え、
拍手が大きくなったように感じます。
子どもたちは、学年ごとに、
劇や合唱や合奏を発表しました。
どの学年のお子さんたちも、
一生懸命に歌ったり演じたり楽器を演奏したりしている姿を見て、
感銘を受けました。
実は、長女の学習発表会のたびに、
私の心の隅っこにある、小さなかさぶたが、チクリチクリと痛んでいました・・・・
それは、私が小学校1年生の頃の学習発表会の出来事です。
私が小学校に入学したのをきっかけに、母が再就職をしました。
私が通う小学校は学習発表会が平日に行われていましたので、
小学校1年生の学習発表会は、父が、都合をつけて見に来てくれました。
父は、体育館の一番後ろの壁の隅っこで、私を見てくれました。
私は、「スイミー」の劇に出演していました。
父は、私を見つけると手を振ってくれました。
でも、私は照れくさくて、父に手を振り返しませんでした。
父は、少しさみしそうでした・・・。
次の年の学習発表会に父は来れませんでした。
私が小学校2年生の9月に、癌で亡くなったからです。
「どうして、笑顔で父に手を振らなかったのかしら・・・」
長女が小学校に入学後、毎年学習発表会の会場に行くと、
私の心の隅っこのかさぶたが痛むようになりました。
でも、今年の学習発表会は違っていました。
私は、娘が舞台に立つ姿を見ただけで、十分な幸せを感じたのです。
毎日元気に楽しく学校に行き、
一生懸命に練習した娘の姿を見ることができて、
私は心から幸せを感じたのです。
そして、もしかしたら、父も、今日の私と同じ気持ちだったように感じたのです。
その瞬間、長い時間心の隅っこにあったかさぶたが、
ポロリと落ち、私の心の傷が癒えました。
そして、
昔父が私を見ていてくれた、体育館の後ろの壁を眺めると、
あの日の父が、笑顔でうなずいてくれような気持ちを感じました。
私は8年間父と過ごすことができました。
その8年間で一生分の愛情を受け取っていることに、
娘たちを育てることで気付くことができるようになりました。
いつも見守ってくれている父に感謝しています。
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